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ジャワ種シトロネラとセイロン種シトロネラ

夏にかかせないアイテムの1つでもある『アウトドアボディスプレー』ですが、その香りの中心となっているのが、シトロネラ精油

シトロネラは、力強い芳香が特徴のイネ科の房状の多年草で、日本では「コウスイガヤ(香水茅)」と呼ばれています。

そして、シトロネラの精油は、このシトロネラの葉を水蒸気蒸留して得られます。

このシトロネラには、スリランカで栽培される「セイロン種シトロネラ」と呼ばれる Cymbopogon nardusと、インドネシアやグアテマラなどで栽培される「ジャワ種シトロネラ」と呼ばれる Cymbopogon winterianusの2種類があります。

セイロン種シトロネラは、黄色から茶がかった黄色の液体で、温かみのあるウッディな香りとともに、爽やかでハーバル調の香りが特徴的なのに対し、ジャワ種シトロネラは、無色から薄黄色の液体で、甘く、爽やかなレモン調でフローラルな香りが特徴です。

シトロネラ精油の主な成分

シトロネラの代表的な芳香成分は、シトロネラール (citronellal)、ゲラニオール (geraniol) 、シトロネロール(citronellol)ですが、ジャワ種シトロネラは、この3つの代表的な芳香成分がバランスよく含有されており、この3つの代表的な芳香成分の合計で70%以上の高い割合となります。※1

また、セイロン種シトロネラと比較しますと、ジャワ種シトロネラの方がシトロネラール、ゲラニオール、シトロネロールのそれぞれの含有量が多く、特に、シトロネラールについては6倍以上※1も含まれていて、より強い香り※2となっています。

※1:参考文献 『アロマセラピー完全ガイド(上巻)』サルバトーレ・バタリア著